カビだらけの官舎のカビ対策
公務員が住む官舎の多くは、築年数が30年以上経過している劣化集合住宅
であることを皆さんはご存知でしょうか?
今回紹介するのは、官舎だけでなく古い団地にも該当します。
壁を触ると壁紙なのですが、下地が砂壁だったり、砂壁を掻き落としてから
内装用パテを塗り(総パテと言います)壁紙を張るパターンが目につきます。
写真は、壁紙のカビがあまりにも酷く発生しているので入居者が自ら
壁紙を破って放置している状況になります。
写真の様な状況であれば部屋の各所特に外壁側の壁はほぼカビだらけ
になっています。
カビが発生するとカビ臭が発生し、健康を害することになります。
気管支炎やぜんそく、皮膚炎、カビアレルギーのある方は要注意です。
砂壁を少しだけ掻き落とし、段差のある場所だけに内装用パテを塗る
方法で壁紙を張っていますが、これはダメです。
やってはいけない原状回復工事だと言えます。
原状回復工事の場合ともかく予算ありきです。
見た目がまあまあで、工事金額が安ければOKの世界になります。
これでは、カビが酷くてもカビ対策は絶対に出来ません。
昨年は、某銀行の社宅も行いましたが下請け工務店が全くカビ対策
を理解していないので困りました。
むしろ管理会社の若い社員の方のほうが知っている様な状態です。
カビについて言えば、砂壁や内装用パテを出来るだけ掻き落とした
上で、防カビ工事を行い、壁紙張りをする際にも防カビ処理を行う
のですが、公務員官舎や銀行社宅などではまずやらないでしょう。
理由は、費用ありきだからです。
入居する人たちの健康まで考えていません。
もし、管理会社や下請け工務店の方々が「カビが健康を害するの?」
と言ったなら、時代錯誤もはなはだしいと言わざるを得ません。
ですが、それが現実です。
入居者がどんなに工夫しても築年数の経過した官舎や社宅などの
壁天井には必ずカビは発生しますので、入居者の費用持ちではなく
入居前にしっかり防カビ工事を行いカビ対策することが肝心では?
と思う今日この頃です。
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