水害被害後の石灰とカビ
茨城県常総市の昨年の鬼怒川決壊などで発生した水害被害は今年
になって日本テレビの番組を観て改めて恐ろしい出来事だと思いました。
3つのブログを書き続けているせいか、ブログを見た方が茨城県常総市に
おられて防カビ工事を行う機会を得ることが出来ました。
その後3回ほど茨城県常総市に伺いましたが、日を追って復旧速度が上がって
いるのが良く分かりました。
最初に訪れた時は、白い粉の街でした。
白い粉は石灰ですね。
石灰はアルカリ成分なので、殺菌効果が高いのですが撒く量が多過ぎると
決して良い訳ではありません。
ここでは2つ書かせて頂きます。
◯床下浸水などの水害被害の時は適度に石灰を撒く。
撒く量が多いと水分を含んで固まります。
固まった石灰は水分を閉じ込めてしまう傾向がありますので
石灰が固まった下の土は水分を大量に含んだままになります。
つまり、石灰下の土に水分を閉じ込めてしまうのです。
ですから、ほどほどが重要です。
写真では分かりにくいかも知れませんが、→の場所の様に撒き過ぎて
しまうと固まってしまい、石灰下の土に水が溜まることがあります。
◯石灰は、カビを防止する訳ではありません。
石灰はアルカリ性です。
それも強アルカリですので、カビの防止にはもってこい!と思われるかも
知れませんが、あらゆるカビを防止する訳ではありません。
賢明な皆さんなら分かって頂けると思いますが、いつまでもアルカリ成分
が持続する訳ではありません。
分かりやすい話が、お寺の壁とか見れば分かりますが石灰は漆喰と言う
名で建築建材として利用されています。
ですが、これもカビるのです。
特に黒カビが目立ちます。
お金がかかると思いますが、床下に調湿材を撒いたり敷いたりする位
なら、ほどほどの石灰を撒くのが一番ですね。
但し、アフタフォローが必要になります。(これが面倒なのです)
相変わらずシロアリ駆除業者やリフォーム業者が訪問販売をして来る
と言う話を聞きますが、間違った行為だけはお金をドブに捨てる様な
ものですからお気を付け下さい。
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